NYマーケットダイジェスト・19日 株上値重い・金利上昇・円安
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=157.44円(前営業日比△2.64円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.14円(△2.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0363ドル(△0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:42342.24ドル(△15.37ドル)
ナスダック総合株価指数:19372.77(▲19.92)
10年物米国債利回り:4.56%(△0.05%)
WTI原油先物1月限:1バレル=69.91ドル(▲0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2608.1ドル(▲45.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7-9月期米国内総生産(GDP)確定値
(前期比年率) 3.1% 2.8%
個人消費確定値
(前期比年率) 3.7% 3.5%
コアPCE確定値
(前期比年率) 2.2% 2.1%
12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲16.4 ▲5.5
前週分の米新規失業保険申請件数
22.0万件 24.2万件
11月米中古住宅販売件数
(前月比) 4.8% 3.4%
(年率換算件数)415万件 396万件
11月米景気先行指標総合指数
(前月比) 0.3% ▲0.4%
10月対米証券投資動向
短期債を含む 2036億ドル 3989億ドル・改
短期債を除く 1523億ドル 2161億ドル
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に続伸。7-9月期米国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数、11月米景気先行指標総合指数、11月米中古住宅販売件数など、この日発表の米経済指標が良好だったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.5923%前後と5月30日以来の高水準を記録。米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが進んだ。日銀金融政策決定会合や植田和男日銀総裁の会見で「日銀は利上げに慎重」との受け止めが広がったことも円売りを促し、1時過ぎに一時157.81円と7月19日以来5カ月ぶりの高値を更新した。
・ユーロドルは3日ぶりに小反発。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に急落した反動でショートカバーが入ると、日本時間夕刻に一時1.0422ドルまで値を上げたものの、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。NY市場では米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが目立ち、2時過ぎに1.0355ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は3日ぶりに大幅反発。日銀が早期の利上げに慎重な見方を示したことで全般円売りが優勢になると、0時30分過ぎに一時163.80円と11月21日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。ただ、引けにかけては163.03円付近まで伸び悩んだ。
・メキシコペソは底堅い動き。ドルペソは一時20.2930ペソ、ペソ円は7.76円までペソ高に振れた。なお、メキシコ中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の10.25%から10.00%へ引き下げることを決めたと発表。声明では「今後もより大きな幅でさらなる下方修正が検討される可能性がある」「インフレ率は2026年第3四半期に目標に収束すると予想」との見解が示された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は11日ぶりに小反発。50年ぶりとなる10日続落を記録したあとだけに、短期的な戻りを期待した買いが先行すると一時460ドル超上昇した。市場では「相場の過熱感が薄れ、主力株の一角に自律反発を期待した買いが入った」との声も聞かれた。ただ、米長期金利の上昇が続く中、買いの勢いは長続きせず、引けにかけては弱含んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続落。前日に急落した反動で反発して始まったものの、終盤失速した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍るとの見方が強まる中、この日も売りが続いた。利回りは一時4.5923%前後と5月30日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反落。原油在庫の取り崩しが継続するなか反発した昨日の底堅さを維持できず。中国景気の先行き不透明感や、米経済が利下げペース鈍化により推進力を鈍らせるとの観測が、原油などエネルギー需要を停滞させるとの見方がある。
・金先物相場は大幅に6日続落。FOMCで米利下げペース鈍化の流れが確認され、米金利上昇・ドル高地合いが継続。金利が付かない資産である金の重しになるとともに、ドル建て金相場に割高感も生じて重く推移した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=157.44円(前営業日比△2.64円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.14円(△2.88円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0363ドル(△0.0010ドル)
ダウ工業株30種平均:42342.24ドル(△15.37ドル)
ナスダック総合株価指数:19372.77(▲19.92)
10年物米国債利回り:4.56%(△0.05%)
WTI原油先物1月限:1バレル=69.91ドル(▲0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2608.1ドル(▲45.2ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7-9月期米国内総生産(GDP)確定値
(前期比年率) 3.1% 2.8%
個人消費確定値
(前期比年率) 3.7% 3.5%
コアPCE確定値
(前期比年率) 2.2% 2.1%
12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
▲16.4 ▲5.5
前週分の米新規失業保険申請件数
22.0万件 24.2万件
11月米中古住宅販売件数
(前月比) 4.8% 3.4%
(年率換算件数)415万件 396万件
11月米景気先行指標総合指数
(前月比) 0.3% ▲0.4%
10月対米証券投資動向
短期債を含む 2036億ドル 3989億ドル・改
短期債を除く 1523億ドル 2161億ドル
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に続伸。7-9月期米国内総生産(GDP)確定値や前週分の米新規失業保険申請件数、11月米景気先行指標総合指数、11月米中古住宅販売件数など、この日発表の米経済指標が良好だったことが分かると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.5923%前後と5月30日以来の高水準を記録。米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが進んだ。日銀金融政策決定会合や植田和男日銀総裁の会見で「日銀は利上げに慎重」との受け止めが広がったことも円売りを促し、1時過ぎに一時157.81円と7月19日以来5カ月ぶりの高値を更新した。
・ユーロドルは3日ぶりに小反発。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に急落した反動でショートカバーが入ると、日本時間夕刻に一時1.0422ドルまで値を上げたものの、買い戻しはあくまでポジション調整の域を出ず長続きしなかった。NY市場では米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが目立ち、2時過ぎに1.0355ドル付近まで下押しした。
・ユーロ円は3日ぶりに大幅反発。日銀が早期の利上げに慎重な見方を示したことで全般円売りが優勢になると、0時30分過ぎに一時163.80円と11月21日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。ただ、引けにかけては163.03円付近まで伸び悩んだ。
・メキシコペソは底堅い動き。ドルペソは一時20.2930ペソ、ペソ円は7.76円までペソ高に振れた。なお、メキシコ中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の10.25%から10.00%へ引き下げることを決めたと発表。声明では「今後もより大きな幅でさらなる下方修正が検討される可能性がある」「インフレ率は2026年第3四半期に目標に収束すると予想」との見解が示された。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は11日ぶりに小反発。50年ぶりとなる10日続落を記録したあとだけに、短期的な戻りを期待した買いが先行すると一時460ドル超上昇した。市場では「相場の過熱感が薄れ、主力株の一角に自律反発を期待した買いが入った」との声も聞かれた。ただ、米長期金利の上昇が続く中、買いの勢いは長続きせず、引けにかけては弱含んだ。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続落。前日に急落した反動で反発して始まったものの、終盤失速した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続落。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍るとの見方が強まる中、この日も売りが続いた。利回りは一時4.5923%前後と5月30日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は反落。原油在庫の取り崩しが継続するなか反発した昨日の底堅さを維持できず。中国景気の先行き不透明感や、米経済が利下げペース鈍化により推進力を鈍らせるとの観測が、原油などエネルギー需要を停滞させるとの見方がある。
・金先物相場は大幅に6日続落。FOMCで米利下げペース鈍化の流れが確認され、米金利上昇・ドル高地合いが継続。金利が付かない資産である金の重しになるとともに、ドル建て金相場に割高感も生じて重く推移した。
(中村)