NY株見通しー上値の重い展開か 経済指標は11月個人消費支出(PCE)価格指数など
今晩は上値の重い展開か。昨日は上昇してスタートしたものの、米10年債利回りの上昇が重しとなり主要3指数がそろって失速した。前日まで10営業日続落したダウ平均は朝方に460ドル高まで上昇したが、15.37ドル高(+0.04%)とわずかながらプラス圏で終了。S&P500とナスダック総合もともに一時1%超上昇したが、それぞれ0.09%安0.10%安で終了し、ともに小幅ながら3日続落となった。週初来ではダウ平均が3.39%安と大幅に3週続落ペースとなり、S&P500が3.04%安と2週続落ペース。ナスダック総合は2.78%安と5週ぶりの反落ペースとなった。引け後に決算を発表したフェデックスは利益が予想を上回ったことや、小口配送事業のスピンアウトを発表し、時間外で8%超上昇した。ナイキも決算が予想を上回り、時間外で一時10%超上昇したが、その後は小幅安で終了した。
今晩は引き続き上値の重い展開か。水曜日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2025年の利下げが2回(0.50%)になる予想が示されたことや、米10年債利回りの上昇が引き続き株価の重しとなることが予想されるほか、木曜日夜に下院で政府閉鎖回避法案が否決され、政府機関一部閉鎖される見通しなったこともセンチメントの悪化につながりそうだ。経済指標では米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する11月個人消費支出(PCE)価格指数の発表もあり、来年の利下げ見通しを巡り経済指標にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは11月個人所得・個人消費支出(PCE)価格指数、12月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。企業決算は寄り前にカーニバルが発表予定。(執筆:12月20日、14:00)
19日のNY株式相場は高安まちまち。前日の急落の反動で上昇してスタートしたものの、米国債利回りの上昇が続いたことで時間とともに売りが優勢となった。前日に1123ドル安と急落したダウ平均は朝方に460ドル高まで上昇したが、15.37ドル高(+0.04%)と上昇幅を縮小して終了。わずかながら11営業日ぶりの反発となった。S&P500も一時1.08%高まで上昇したが、0.09%安で終了し、ナスダック総合は1.19%高まで上昇後、0.10%安で終了。ともに小幅ながら3日続落となった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が予想通り0.25%引き下げられたものの、2025年の利下げ回数の見通しは前回予想の4回から2回に修正された。米10年債利回りは前日の4.498%から一時4.594%まで上昇し、4.566%で終了した。一方、センチメントはやや改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の27.62ポイントから24.09ポイントに低下した。
S&P500の11セクターは公益、金融、ITなど4セクターが上昇したが、不動産の1.69%安を筆頭に素材、エネルギー、生活必需品、ヘルスケアなど7セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はボーイングが2.56%高となったほか、アメリカン・エキスプレス、ビザ、エヌビディア、アマゾンなど8銘柄が1%超上昇したが、ホーム・デポ、ユナイテッドヘルス、シェブロンが2%超下落し、シャーウィン・ウィリアムズも1%超下落した。決算発表銘柄はダーデン・レストランツが14.74%高と急伸したほか、アクセンチュアが7.06%高、カーマックスが3.45%高となった。
引け後の動きでは利益が予想を上回ったフェデックスが時間外で8%超上昇した。ナイキも決算が予想を上回り、時間外で一時10%超上昇したが、その後は終値付近でのもみ合いとなった。
今晩は引き続き上値の重い展開か。水曜日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2025年の利下げが2回(0.50%)になる予想が示されたことや、米10年債利回りの上昇が引き続き株価の重しとなることが予想されるほか、木曜日夜に下院で政府閉鎖回避法案が否決され、政府機関一部閉鎖される見通しなったこともセンチメントの悪化につながりそうだ。経済指標では米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する11月個人消費支出(PCE)価格指数の発表もあり、来年の利下げ見通しを巡り経済指標にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは11月個人所得・個人消費支出(PCE)価格指数、12月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。企業決算は寄り前にカーニバルが発表予定。(執筆:12月20日、14:00)
19日のNY株式相場は高安まちまち。前日の急落の反動で上昇してスタートしたものの、米国債利回りの上昇が続いたことで時間とともに売りが優勢となった。前日に1123ドル安と急落したダウ平均は朝方に460ドル高まで上昇したが、15.37ドル高(+0.04%)と上昇幅を縮小して終了。わずかながら11営業日ぶりの反発となった。S&P500も一時1.08%高まで上昇したが、0.09%安で終了し、ナスダック総合は1.19%高まで上昇後、0.10%安で終了。ともに小幅ながら3日続落となった。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が予想通り0.25%引き下げられたものの、2025年の利下げ回数の見通しは前回予想の4回から2回に修正された。米10年債利回りは前日の4.498%から一時4.594%まで上昇し、4.566%で終了した。一方、センチメントはやや改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の27.62ポイントから24.09ポイントに低下した。
S&P500の11セクターは公益、金融、ITなど4セクターが上昇したが、不動産の1.69%安を筆頭に素材、エネルギー、生活必需品、ヘルスケアなど7セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はボーイングが2.56%高となったほか、アメリカン・エキスプレス、ビザ、エヌビディア、アマゾンなど8銘柄が1%超上昇したが、ホーム・デポ、ユナイテッドヘルス、シェブロンが2%超下落し、シャーウィン・ウィリアムズも1%超下落した。決算発表銘柄はダーデン・レストランツが14.74%高と急伸したほか、アクセンチュアが7.06%高、カーマックスが3.45%高となった。
引け後の動きでは利益が予想を上回ったフェデックスが時間外で8%超上昇した。ナイキも決算が予想を上回り、時間外で一時10%超上昇したが、その後は終値付近でのもみ合いとなった。