ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、4日ぶり小反落

 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに小反落。終値は157.87円と前営業日NY終値(157.99円)と比べて12銭程度のドル安水準だった。米株式市場でダウ平均が一時560ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比350円安の3万9880円まで下げるとリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。アジア時間に付けた安値157.51円を下抜けて一時157.35円まで値を下げた。前日に158.08円と7月17日以来の高値を付けたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りも出た。
 ただ、前日の安値157.08円がサポートとして働くと買い戻しが優勢となり、157.95円付近まで持ち直した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.62%台まで上昇したことも相場を下支えした。
 連休明けの欧州市場は本日から通常取引となったものの、依然として休暇中の市場参加者は多く流動性が低下。薄商いの中、値が振れやすい面もあったようだ。

 ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.0426ドルと前営業日NY終値(1.0422ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。独長期金利の上昇に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると、21時過ぎに一時1.0444ドルと日通し高値を付けたものの、新規材料に乏しい中、積極的に上値を追う展開にはならなかった。その後、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.0415ドル付近まで下押しする場面があった。
 もっとも、年末年始の休暇に入る市場参加者も多く、狭い範囲内での推移にとどまった。今日の安値はアジア時間に付けた1.0405ドルで今日1日の値幅は0.0039ドル程度だった。

 ユーロ円は小反落。終値は164.59円と前営業日NY終値(164.65円)と比べて6銭程度のユーロ安水準。23時過ぎに一時164.83円と11月15日以来の高値を付けたものの、1時30分前には164.18円付近まで押し戻された。ただ、アジア時間に付けた日通し安値164.04円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。引けにかけては164.77円付近まで持ち直している。

本日の参考レンジ
ドル円:157.35円 - 157.99円
ユーロドル:1.0405ドル - 1.0444ドル
ユーロ円:164.04円 - 164.83円

(中村)
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