東京外国為替市場概況・12時 ドル円、上げ幅拡大

 7日の東京外国為替市場でドル円は上げ幅を拡大した。12時時点では158.28円とニューヨーク市場の終値(157.62円)と比べて66銭程度のドル高水準だった。大幅高となった日本株を眺め、リスク志向の円売りが強まった。10時半過ぎには、7月17日以来のドル高円安水準となる158.42円を付けている。本邦長期金利の上昇や加藤財務相の円安けん制発言などを受けた下押しも158.10円台までと限られた。
 新発10年物国債利回りは1.135%と約13年半ぶりの高水準を記録。加藤財務相は「投機的な動向含め為替市場の動向を憂慮、行き過ぎた動きに対しては適切に対応」と述べていた。

 ユーロ円は堅調。12時時点では164.32円とニューヨーク市場の終値(163.77円)と比べて55銭程度のユーロ高水準だった。日経平均は957円高の4万264円で前引けし、リスクオンの流れに沿ってユーロ円も164.40円まで上値を伸ばした。NISA(少額投資非課税制度)に絡んだ円売りが朝方から断続的に持ち込まれている、との声も市場関係者から聞かれた。
 他クロス円も、ポンド円が198.22円、豪ドル円が98.98円、加ドル円も110.45円まで外貨高・円安に振れた。

 ユーロドルは12時時点では1.0382ドルとニューヨーク市場の終値(1.0390ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。1.0376ドルを下値に1.0380ドル付近でもみ合った。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:157.51円 - 158.42円
ユーロドル:1.0376ドル - 1.0393ドル
ユーロ円:163.59円 - 164.40円


(小針)
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