NY為替見通し=ドル円、目線は米大統領就任式に

 本日これまでのドル円は156円を挟んで上下しやや神経質な動きもみられたが、徐々にトランプ氏の米大統領就任式待ちムードが強まり、いったん156円前半で動きが落ち着き方向感は限定的。

 本日のNY市場はキング牧師誕生日で株式・債券市場は休場となるが、米大統領就任式に注目が集まっている。トランプ氏は2期目の米大統領就任式の前に「4年間にわたる米国の衰退に幕が引かれ、米国の強さと繁栄、尊厳と誇りの新たな1日が始まる」と宣言している。また、就任後数時間以内に100本近い大統領令に署名すると明言し、「かつてなく積極的かつ抜本的な国境回復の取り組み」を示した。

 トランプ氏の第2次米政権下での関税やインフレを促す政策を巡る思惑でドルロングポジションの拡大が続いた。ドルのロングポジションが大きく膨らんでおり、トランプ氏が大統領就任後の数週間に想定されたほど積極的な関税措置を打ち出さなかった場合、ポジション巻き戻しが警戒される。

 また、今週23-24日の日銀金融政策決定会合で利上げに踏み切ると市場はすでに8割以上織り込んでいるが、日銀はトランプ氏の大統領就任演説の内容や、金融市場の反応を見極めようとしている。トランプ氏が就任早々から積極的に動き回り、金融市場に波乱を与えるようであれば、日銀会合の政策決定にも影響を与えることになる。

・想定レンジ上限
 ドル円、日足一目均衡表・転換線156.93円や15日高値158.08円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、先週末17日の安値154.98円や昨年12月18日安値153.34円が下値めど。

(金)
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