東京外国為替市場概況・10時 ドル円、一転買い戻し

 21日の東京外国為替市場でドル円は一転買い戻し。10時時点では156.01円とニューヨーク市場の終値(155.62円)と比べて39銭程度のドル高水準だった。23-24日の日銀金融政策決定会合での0.25%の追加利上げがほぼ確実視され、時間外の米10年債利回りが一時4.53%台まで低下したことなどで、17日の安値154.98円を割り込んで、一時154.91円まで下値を広げた。
 しかし、トランプ米大統領が「メキシコとカナダに25%の関税を課すことを検討中」と発言したと伝わると、米10年債利回りは4.57%台まで上昇し、156.23円まで買い戻された。

 ユーロドルは反落。10時時点では1.0361ドルとニューヨーク市場の終値(1.0416ドル)と比べて0.0055ドル程度のユーロ安水準だった。時間外の米10年債利回りが4.53%台へ低下したことなどで、昨日高値1.0434ドルを上回り、一時1.0435ドルまで上値を伸ばした。しかし、トランプ米大統領の発言が伝わると1.0353ドルまで反落した。なお、ドルカナダドルは1.4516カナダドルまで大幅にカナダドル安が進行した。

 ユーロ円は上値は重い。10時時点では161.65円とニューヨーク市場の終値(162.09円)と比べて44銭程度のユーロ安水準だった。一時161.43円まで下値を広げた後は、ドル円の上昇に連れて161.70円台まで戻したが上値は重いまま。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.91円 - 156.23円
ユーロドル:1.0353ドル - 1.0435ドル
ユーロ円:161.43円 - 162.17円

(山下)
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