東京外国為替市場概況・10時 ドル円、上値が重い

 22日の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。10時時点では155.42円とニューヨーク市場の終値(155.52円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。トランプ米大統領が「対中10%関税について協議している」と発言したと伝わると、ドル人民元(CNH)の上昇にも連れて、155.83円まで強含んだ。しかし、上値は重く155.36円まで下押しした。なお、時間外の米10年債利回りは上昇しているがドル買いを促すことはなかった。

 ユーロドルは底堅い。10時時点では1.0423ドルとニューヨーク市場の終値(1.0428ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領が中国の課税だけではなく「欧州連合(EU)は関税の対象になる」とも発言したことで、ユーロドルも一時1.0393ドルまで弱含んだ。もっとも、ドル円同様にドル買いの反応は限定的で、下値は底堅く1.0420ドル台を回復している。

 ユーロ円は方向感がない。10時時点では161.99円とニューヨーク市場の終値(162.14円)と比べて15銭程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領がEUへの関税を示唆すると161.88円まで弱含んだ。その後はドル円とユーロドルともにドル売りが優勢になる中で、両通貨の綱引き状態で方向感なく上下している。なお、日経平均株価は大幅に続伸、ダウ先物も上昇しているがリスク選好のクロス円買いの反応は限定的だった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.36円 - 155.83円
ユーロドル:1.0393ドル - 1.0434ドル
ユーロ円:161.88円 - 162.23円


(松井)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。