NY為替見通し=ドル円、トランプ関税懸念で底堅いか

 欧州タイムに入り、ドル円は一時156円台を回復するも昨日同様に大台で定着できず売りに押された。ただ、押し戻しは155円半ばにとどめ底堅い動き。

 本日のNY市場で、発表予定の米経済指標は12月景気先行指標総合指数程度と注目材料は乏しい。基本は米長期金利や米株の動向を眺めながらの動きとなるも、トランプ米政権の関税方針をめぐり追加発表が出される可能性があるなど、引き続きトランプ関連のヘッドラインに注目する相場展開が見込まれる。トランプ米大統領の関税強化観測を支えに、ドル円は底堅い動きが予想される。現時点ではメキシコとカナダに25%関税を課す計画が明らかになっているほか、中国に10%の追加関税をかけることを検討していると報じられた。

 20日のトランプ氏の米大統領就任式前後から全般ドル高に調整が入り、ドル円も156円半ばで上値を抑えられ伸び悩んでいるが、先高への警戒感は払しょくされていない。一方で明日からの日銀金融政策決定会合を控え利上げはほとんど織り込まれ、利上げ観測がここからドル円の下押し材料にはなりにくいものの、戻り局面では引き続き売りも入りやすいか。

・想定レンジ上限
 ドル円、21日の高値156.23円や日足一目均衡表・転換線156.83円が上値めど。

・想定レンジ下限
 ドル円、本日これまでの安値155.36円や21日安値154.78円が下値めど。

(金)
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