今日の株式見通し=一進一退か 日銀は利上げ実施の公算

 東京市場は一進一退か。米国株は上昇。ダウ平均は408ドル高の44565ドルで取引を終えた。半導体株などグロース株には下げるものが多かった一方、ボーイングなど景気敏感系の銘柄には買いが入っており、ダウ平均は上に値幅が出た。ナスダックはマイナス圏での推移が長かったが、引け間際の動きが良くプラスで終えた。ドル円は足元156円00銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて30円高の39920円、ドル建てが95円高の39985円で取引を終えた。

 本日は日銀金融政策決定会合の結果が公表される。日本経済新聞では1面で日銀が追加利上げを決める方向と報じており、恐らく利上げが実施されることになるだろう。そのことに対する織り込みも十分進んでおり、基本的には引け後の日銀総裁会見を前に動きづらい1日になると予想する。

 海外からの強い追い風があれば上を試す展開も期待できたが、ナスダックがかろうじて上昇した程度にとどまったため、ハイテク株には資金が向かいづらい。日経平均はきのうまでの4営業日で1500円近く上昇しており、高くなれば利益確定・リスク回避目的の売りは出てきやすい。一方、下に振れるようなら、直近の上昇に乗り遅れた投資家からの買いが入ると見込まれる。場中に上下どちらかに傾いたとしても、引けにかけては前日終値に収れんするような動きとなるだろう。日経平均の予想レンジは39700円-40200円。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。