NY株見通しー底堅い展開か、決算発表はキャタピラー 引け後にアップルなど

 今晩は底堅い展開か。
 昨日は主要3指数がそろって反発した。前日引け後に決算を発表したテスラとメタ・プラットフォームズが上昇したことや、弱い経済指標を受けて米10年債利回りが一時4.48%台まで低下したことが株式相場の支援となった。ただ、トランプ米大統領がカナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課す方針をあらためて表明したことが上値の重しとなった。ダウ平均は一時295ドル高まで上昇し、取引時間中の史上最高値に接近し、168.61ドル高(+0.38%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.53%高、0.25%高で終了した。

 引け後の動きでは、アップルが時間外で3%高。売上高と利益が予想を上回ったものの、iPhone販売が市場予想を下回ったことで一時、時間外で売りが優勢となった。しかし、その後は決算が評価されて買い直された。利益が予想を上回った半導体のインテルとKLAもともに時間外で3%超上昇した。

 今晩の取引では大幅高が見込まれるアップルやインテルなどが相場をけん引する堅調な展開か。金融政策の見通しを巡っては、CMEのフェドウォッチ・ツールで3月米連邦公開市場委員会(FOMC)と5月FOMCでも政策金利の据え置きが予想され、6月FOMCでは67%の確率で0.25%の利下げが見込まれている。今晩は寄り前に12月個人消費支出(PCE)価格指数が発表予定で、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視するコアPCE価格指数に要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントは12月個人所得・個人消費支出・個人消費支出(PCE)価格指数のほか、10-12月期雇用コスト指数、1月シカゴ地区購買部協会景気指数(PMI)など。決算発表は寄り前にエクソン・モービル、シェブロン、アッヴィ、引け後にクラウン・キャッスルなどが発表予定。(執筆:1月31日、14:00)
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