NY株見通し-上値の重い展開か 1月製造業・サービス業PMI速報値などに注目

 今晩は上値の重い展開か。昨日はトランプ米大統領がダボス会議にオンライン参加し、米国の政策金利が直ちに引き下げられるべきだ、サウジアラビアに原油価格の引き下げを要求するなどと発言したことが株式相場の追い風となった。S&P500は0.53%高と4日続伸。前日に続いて取引時間中の史上最高値を更新し、終値でも12月6日以来の最高値更新となった。ダウ平均も408.34ドル高(+0.92%)と4日続伸し、最高値まで1.0%に接近。ハイテク株主体のナスダック総合は0.22%高と4日続伸し、最高値まで0.60安で終了した。週初来ではダウ平均が2.48%高。S&P500が2.04%高、ナスダック総合が2.16%高とそろって2週続伸ペースとなった。

 今晩は減税や規制緩和などのトランプ政権の政策期待が引き続き相場の支援となることが期待されるものの、週末の取引となることや、S&P500が最高値を更新し、ダウ平均とナスダック総合も最高値接近で上値の重い展開か。足もとで米10年債利回りも再び上昇傾向にあり、経済指標などを受けた米10年債利回りの動向にも要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントは1月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、12月中古住宅販売件数、1月ミシガン大消費者信頼感指数確報値など。決算発表は寄り前にネクステラ・エナジー、アメリカン・エキスプレス、ベライゾンなどが発表予定。(執筆:1月24日、14:00)
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