東京外国為替市場概況・8時 ユーロドル、弱含み

 10日の東京外国為替市場でユーロドルは弱含み。8時時点では1.0292ドルとニューヨーク市場の終値(1.0328ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ米大統領がすべての国を対象にして「10日に鉄鋼・アルミへの25%関税を発表する」との報道が伝わると、米国のインフレ懸念の高まりでドル買いが進んだ。ユーロドルは先週末安値(1.0306ドル)を割り込み1.0280ドルまで弱含んだほか、豪ドル/ドルは0.6231ドル、NZドル/ドルは0.5635ドルまで下値を広げた。

 ドル円は小高い。8時時点では151.50円とニューヨーク市場の終値(151.41円)と比べて9銭程度のドル高水準だった。早朝には151.16円まで下押ししたが、トランプ米大統領の発言を受けて151.64円まで買われ小高く推移。もっとも、クロス円が売られていることで、他通貨と比較するとドル買いの勢いは弱かった。

 ユーロ円は軟調。8時時点では155.90円とニューヨーク市場の終値(156.38円)と比べて48銭程度のユーロ安水準だった。トランプ関税の発言が伝わると、株安への警戒感も高まりクロス円全体が軟調な動き。ユーロ円が155.61円まで下落したほか、豪ドル円は94.32円、ポンド円は187.13円まで売られた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.16円 - 151.64円
ユーロドル:1.0280ドル - 1.0343ドル
ユーロ円:155.61円 - 156.58円


(松井)
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