NY株見通し-利下げ見通しを巡り2月生産者物価指数(PPI) に注目

 今晩も引き続き物価指標に注目。昨日は米2月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことで先行きの利下げ期待が支援となり、ナスダック総合が1.22%高と3日ぶりに大幅反発した。S&P500も0.49%高と3日ぶりに反発した一方、ダウ平均は82.55ドル安(-0.20%)と小幅ながら3日続落となった。業種別ではIT、コミュニケーション、一般消費財など週初から大きく下落したハイテク・セクターが上昇率上位に並んだ一方、生活必需品、ヘルスケアなどディフェンシブ・セクターが下落率上位となった。週初来ではダウ平均が3.39%高、S&P500が2.96%安、ナスダック総合が3.01%安とそろって大幅安となり、トランプ関税による貿易摩擦懸念や景気悪化懸念が重しとなっている。

 今晩の取引では貿易摩擦激化懸念が引き続き上値の圧迫要因となることが予想される中、足もとの物価動向や利下げ見通しを巡り、2月生産者物価指数(PPI)や新規失業保険申請件数などの経済指標に注目する展開か。昨日の2月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことで米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が高まっており、今晩のPPIでもインフレ鈍化を示す結果となれば利下げ見通しの高まりが相場の支援となることが期待される。

 今晩の米経済指標・イベントは2月PPI、新規失業保険申請件数のほか、米30年債入札など。企業決算は寄り前にダラー・ゼネラル、引け後にアルタ・ビューティーが発表予定。(執筆:3月13日、14:00)

(金)
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