NY株見通し-景気見通しを巡りJOLTS求人件数などの経済指標に注目

 今晩は1月JOLTS求人件数などの経済指標に注目。昨日はベッセント米財務長官やトランプ米大統領の発言を受けて景気減速懸念が高まり主要3指数がそろって大幅に下落した。ダウ平均が890.01ドル安(-2.08%)、S&P500が2.70%安、ナスダック総合が4.00%安とそろって大幅反落した。ナスダック総合は2022年9月以来の大幅安を記録し、ダウ平均とS&P500も昨年12月以来の大幅安となった。年初来ではダウ平均が1.49%安とマイナス圏に突入し、S&P500が4.54%安、ナスダック総合が9.54%安とともに下落幅を拡大した。引け後の動きでは業績見通しを引き下げたデルタ航空が時間外で11%超下落した。

 今晩の取引では昨日の大幅安で押し目買いによる反発が期待されるが、米景気の先行き見通しを巡り経済指標に注目する展開となりそうだ。今晩は、寄り前に2月NFIB中小企業楽観度指数、寄り後に1月JOLTS求人件数が発表予定で、中小企業の景況感や雇用動向が注目される。このほか、水曜日の2月消費者物価指数(CPI)、木曜日の2月生産者物価指数(PPI)、金曜日の3月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値などにも要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントは2月NFIB中小企業楽観度指数、1月JOLTS 求人件数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月11日、14:00)
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