NY株見通しートランプ関税をにらんで神経質な展開か 決算発表はターゲット、ベストバイなど

 今晩は神経質な展開か。昨日はトランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に予定通り4日から25%の関税を発動すると表明したことや、エヌビディアが8%以上下落したことで主要3指数がそろって大幅に下落した。ダウ平均が649.67ドル安(-1.48%)と反落し、S&P500も1.76%安と反落し、今年最大の下落率を記録。年初来では0.54%安とマイナス圏に沈んだ。ハイテク株主体のナスダック総合も2.64%安と大幅反落し、年初来下落率が4.97%に拡大した。センチメントは大幅に悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の19.63ポイントから22.78ポイントに上昇した。

 今晩は神経質な展開か。昨日の大幅安で押し目買いも期待されるが、ホワイトハウスが4日、メキシコとカナダからからの輸入品に対して25%、中国に対して10%追加関税を発動したと発表したことで、その影響や相手国からの報復関税問題が重しとなりそうだ。取引時間中にも新たなニュースが発表される可能性があり、トランプ関税をにらんだ神経質な展開となりそうだ。企業決算では寄り前に小売り大手のターゲットとベストバイが発表予定で、足もとの消費動向や発表されるガイダンスに注目が集まる。

 今晩の米経済指標は2月乗用車総販売台数などなど。決算発表は寄り前にターゲット、ベストバイ、オートゾーン、引け後にロス・ストアーズ、クラウドストライクなどが発表予定。(執筆:3月4日、14:00)

(山下)
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