NY株見通しー上値の重い展開か 経済指標は10-12月期GDP確報値など

 今晩は上値の重い展開か。昨日はトランプ米大統領が引け後に自動車輸入に対する関税を発表すると、ホワイトハウスが発表したことで、関税問題への警戒感が強まった。ダウ平均が132.71ドル安(-0.31%)、S&P500が1.12%安、ナスダック総合が2.04%安と、主要3指数がそろって4日ぶりに反落した。引け後のトランプ米大統領の記者会見では、全ての国から米国に輸入される自動車に25%の関税を課すとし、4月2日に発効すると発表した。メキシコに大規模な生産拠点を持つゼネラル・モーターズは通常取引で3.12%下落し、時間外取引ではさらに6%超下落した。

 今晩の取引ではトランプ米大統領が自動車に対して25%輸入関税を正式に発表したことで、貿易摩擦や景気悪化懸念を背景に上値の重い展開が予想される。ただ、昨日の取引で一定程度織り込まれたことで、下値も限定的なものになりそうだ。経済指標では10-12月期GDP確報値、新規失業保険申請件数が発表予定で、予想比下振れとなった場合は景気後退懸念が強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標は10-12月期GDP確報値、新規失業保険申請件数のほか、2月卸売在庫速報値、2月中古住宅販売仮契約指数、3月カンザスシティー連銀製造業活動指数など。このほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は引け後にルルレモン・アスレティカが発表予定。(執筆:3月27日、14:00)
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