東京マーケットダイジェスト・7日 円乱高下・株急落

※ユーロ円の水準を訂正しました

ドル円:1ドル=145.71円(前営業日NY終値比▲1.22円)
ユーロ円:1ユーロ=160.51円(▲0.40円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1015ドル(△0.0059ドル)
日経平均株価:31136.58円(前営業日比▲2644.00円)
東証株価指数(TOPIX):2288.66(▲193.40)
債券先物6月物:142.27円(△0.62円)
新発10年物国債利回り:1.110%(▲0.050%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)  
       <発表値>   <前回発表値>
2月毎月勤労統計(現金給与総額)
前年同月比    3.1%      2.8%
3月外貨準備高
        1兆2725億ドル 1兆2533億ドル
2月景気動向指数速報値
先行指数     107.9      108.3
一致指数     116.9      116.1

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は荒い値動き。先週末にベッセント米財務長官が「新たな関税は必要な措置だ」と述べたほか、ラトニック米商務長官が「延期はない」と発言するなど、米政権が関税政策に対して強気な姿勢を示したことで週明け早朝から売りが活発化。日米株価指数が急落したうえ、トランプ米大統領が「貿易赤字が解決されない限り中国と取引しない」と発言したことも嫌気され、一時144.82円まで下げ足を速めた。
 ただ、先週末安値の144.56円が目先のサポートとして意識されると下げ渋り。株価下落や米長期金利の低下が落ち着いたことをながめて146.85円付近まで買い戻しが入り、週明けの窓を埋めた。一方で、先行き不透明感が根強く株価や米金利が再び下げると145.40円台まで押し戻されている。

・ユーロ円は乱高下。米関税政策に伴う世界経済の景気減速懸念が一段と高まると、株価急落ととも円が急騰。一時158.30円まで売り込まれた後、ドル円の買い戻しにつれて160円台後半まで切り返したが、戻りの鈍い日本株を受けて160円前後まで再び下げている。

・ユーロドルは下値が堅い。ユーロ円の下落につれて朝方には1.0882ドルまで売りが先行するも、対オセアニア通貨でユーロ高が進むと反発。「中国が刺激策の前倒しを検討」との一部報道、米金利低下も支えとなり1.1021ドルまで切り返している。

・日経平均株価は大幅続落。米関税政策を巡る先行き不透明感から売りが活発化。序盤に指数は3000円近く下げ、約1年5カ月ぶりに心理的節目の3万1000円を下抜けた。その後は自律反発を狙った買いが入り3万2000円手前まで持ち直す場面も見られたが、戻りは限られた。

・債券先物相場4日続伸。世界的な景気減速懸念から142.95円まで急速に買いが強まった。一巡後は141円台後半まで失速したが、下値は堅かった。


(越後)
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