ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、伸び悩み

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では147.56円と22時時点(146.95円)と比べて61銭程度のドル高水準だった。一部通信社が「ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は『トランプ米大統領は中国以外への関税を90日間停止することを検討している』と発言した」と報じると、貿易戦争への過度な警戒感が後退。リスク回避の巻き戻しが急速に進んだ。米長期金利が上昇したことも相場の支援材料となり、一時147.97円まで値を上げた。なお、一時1700ドル超下落したダウ平均は持ち直し、890ドル超上昇する場面があった。
 ただ、米ホワイトハウスが「90日間の関税停止はフェイクニュース」との見解を示すと米国株は再び失速。ドル円にも売りが出て146.93円付近まで下押しした。

 ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0921ドルと22時時点(1.0974ドル)と比べて0.0053ドル程度のユーロ安水準だった。「米関税を90日間停止」との一部報道をきっかけに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.21%台まで上昇するとユーロ売り・ドル買いが進行。24時過ぎに一時1.0906ドル付近まで値を下げた。

 ユーロ円は24時時点では161.16円と22時時点(161.28円)と比べて12銭程度のユーロ安水準だった。前週末の高値162.00円を上抜けて一時162.37円まで値を上げたものの、すぐに失速した。ドル円につれた動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.82円 - 147.97円
ユーロドル:1.0882ドル - 1.1050ドル
ユーロ円:158.30円 - 162.37円


(中村)
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