NY株見通し-堅調持続か トランプ米大統領がパウエルFRB議長解任発言を撤回

 今晩は堅調持続か。昨日は前日に大幅安となった反動や、スコット・べッセント財務長官が米中貿易戦争の緩和の可能性に言及したことが好感され主要3指数がそろって大幅反発。ダウ平均が1016.57ドル高(+2.66%)、S&P500が2.51%高、ナスダック総合が2.71%高で終了し、ダウ平均とナスダック総合は5営業日ぶりの反発となった。引け後の動きでは、テスラが時間外で5%超上昇。第1四半期の売上高と利益が市場予想を下回ったものの、米中貿易戦争の緩和期待などを背景に買いが優勢となった。また、トランプ米大統領は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を解任するつもりはないと、前言を翻した。

 今晩の取引では米中貿易戦争の緩和期待が引き続き相場の支援となることが期待される中、トランプ米大統領がパウエルFRB議長を解任するつもりはないとしたことで、中央銀行の独立性が損なわれることへの警戒感が和らぐことも相場の追い風となりそうだ。投資家の不安心理を示すVIX指数は30ポイント台と未だ警戒水域にあるものの、移動平均線かい離率など売られ過ぎを示すテクニカル指標も多く、もう一段の戻りが期待される。

 今晩の米経済指標は4月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、3月新築住宅販売件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。企業決算は寄り前にボーイング、AT&T、フィリップモリス、引け後にIBM、ラム・リサーチなどが発表予定。(執筆:4月23日、14:00)
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