株式明日の戦略-円高が止まらず終日軟調、我慢の時間が続く

 22日の日経平均は大幅続落。終値は313円安の36985円。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり510/値下がり1067。中期経営計画に関する説明会を材料に古河電工が11.3%高。ソシオネクスト、ローム、西武HDなどに非常に強い動きが見られた。暗号資産関連が人気化しており、マネックスGやセレスが急騰。gumiがストップ高となり、メタプラネットやリミックスポイントはストップ高比例配分となった。

 一方、アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体株の一角が大幅安。円高進行を嫌気して、日産自動車、SUBARU、マツダなど自動車株が弱かった。4月の訪日客データは良好であったが、JAL、ANAの空運大手2社はそろって下落。原油安を受けてINPEX、出光興産、コスモエネルギー、住友商事などエネルギー関連が売りに押された。今期の減益計画が嫌気された京成電鉄が10.9%安と急落した。

 日経平均は連日の大幅安。加藤財務相とベッセント米財務長官の会談では為替が議題にならなかったことが伝わったが、場中は前日同様に円高基調が続いただけに、終日軟調に推移した。あすは米国で23日(日本時間では24日)に開催予定の日米閣僚協議を前に、様子見姿勢が強まると思われる。終値(36985円)が75日線(36893円、22日時点、以下同じ)に近いだけに下げ止まりに期待したいが、今週ここまでの流れは悪い。一段と円高が進むようであれば、リスク回避の売りが強めに出てくるとみておいた方が良い。75日線で下げ止まらなかった場合、13週線(36366円)や25日線(36262円)が下値のメドとなる。深押しして36500円を割り込むような場面があれば、そこでは打診買いを推奨したい。
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