NY株見通しー貿易交渉や4月JOLTS求人件数などの経済指標に注目

 今晩は貿易交渉や経済指標に注目。昨日は中国やEUとの貿易摩擦懸念が重しとなり下落してスタートしたものの、ホワイトハウスが、米中国両首脳が今週中にも協議する可能性が高いと述べたことが安心感につながり主要3指数がそろって上昇して終了した。ダウ平均は朝方に416ドル安まで下落したが、35.41ドル高(+0.08%)と小幅ながら3営業日続伸して終了し、S&P500も0.85%安まで下落後、0.41%高で終了。5月に9.56%高と急伸したナスダック総合は0.67%高で終了した。

 今晩は引き続き貿易交渉の進展をにらんだ神経質な展開か。今週は景気動向や先行きの利下げ見通しを巡り金曜日に発表される5月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)に注目が集まるが、今晩も4月JOLTS求人件数や4月製造業新規受注などが発表予定で、足もとの雇用情勢や製造業の景気動向などが注目される。弱い指標結果は景気後退懸念を強める一方、利下げ期待を高めることも予想され、指標結果を受けた利下げ見通しや米国債利回りなどに要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントは4月製造業新規受注、4月JOLTS求人件数のほか、4月耐久財受注改定値など。企業決算は寄り前にダラー・ゼネラル、引け後にヒューレット・パッカード・エンタープライズ、クラウドストライクなどが発表予定。(執筆:6月3日、14:00)
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