欧州マーケットダイジェスト・4日 株高・ドル安・円高

(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.77円(4日15時時点比▲1.44円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.11円(▲0.74円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1424ドル(△0.0062ドル)
FTSE100種総合株価指数:8801.29(前営業日比△14.27)
ドイツ株式指数(DAX):24276.48(△184.86)
10年物英国債利回り:4.606%(▲0.032%)
10年物独国債利回り:2.528%(△0.003%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
5月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
        48.9       47.4
5月独サービス部門PMI改定値
         47.1       47.2
5月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
         49.7       48.9
5月英サービス部門PMI改定値
         50.9       50.2

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。トランプ米大統領がSNSに「私は中国の習主席が好きだし、これまでも、そしてこれからも好きだが、彼は非常にタフで、取引するのが非常に難しい」と投稿すると、米中協議の先行き不透明感が改めて意識されて円買い・ドル売りが先行した。
 NY市場に入ると、5月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が3.7万人増と予想の11.2万人増を大幅に下回ったうえ、5月米ISM非製造業景況指数が49.9と予想の52.0や好不調の境目とされる50を下回り、米長期金利が大幅に低下。全般ドル売りが活発化し、2時前に一時142.61円と日通し安値を更新した。

・ユーロドルは堅調。低調な米経済指標が相次いだことで、米長期金利が大きく低下。全般ドル売りが優勢となり、2時前に一時1.1435ドルと日通し高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時98.67まで低下した。

・ユーロ円は頭が重かった。ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時164.24円と本日高値を付けたものの、ドル円の急落をきっかけに円買い・ユーロ売りが強まると一時163.04円と本日安値を付けた。

・ロンドン株式相場は4日続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場が上昇したことを受けて英株にも買いが波及した。アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。

・フランクフルト株式相場は続伸。前日の米国株や本日のアジア株相場が上昇したことを受けて独株にも買いが入った。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(4.21%高)やエアバス(2.32%高)、DHLグループ(1.97%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。

(中村)
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