欧州マーケットダイジェスト・29日 株安・金利低下・ドル安
(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.04円(29日15時時点比▲1.89円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.88円(▲0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1376ドル(△0.0132ドル)
FTSE100種総合株価指数:8716.45(前営業日比▲9.56)
ドイツ株式指数(DAX):23933.23(▲104.96)
10年物英国債利回り:4.648%(▲0.079%)
10年物独国債利回り:2.508%(▲0.046%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月トルコ貿易収支
120.9億ドルの赤字 71.9億ドルの赤字・改
4月南アフリカ卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.5% 0.6%
(前年比) 0.5% 0.5%
南アフリカ準備銀行(SARB)、政策金利
7.25%に引き下げ 7.50%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は売り優勢。米関税政策の先行きに関しては不透明感が根強いこともあり、アジア時間に進んだドル買いの動きが巻き戻された。この日発表された米経済指標が全般にさえない結果となり、米長期金利の低下とともに一時143.97円まで本日安値を更新した。
なお、米国際貿易裁判所によるトランプ関税の一部差し止め命令について、米ホワイトハウス報道官は「司法の行き過ぎの例だ」と述べて、この問題が最高裁に持ち込まれた場合は「最高裁は米大統領に有利な判断を下さなければならない」との考えを示した。
・ユーロドルは堅調。全般にドルの売り戻しが強まった流れに沿って、2時30分過ぎには1.1384ドルまで値を上げた。NY時間にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がトランプ米大統領と会談を行ったとの報道が伝わったが、FRB議長が「政策軌道は最新のデータと見通し次第」と説明したことに対し、米大統領は「金利を引き下げないのは間違い」と従来の主張を繰り返したようだ。
・ユーロ円は神経質な値動き。15時過ぎに164.26円まで上昇する場面があったものの、その後はドル円の失速につれて163.35円まで売りに押された。売りが一巡すると163円台後半まで買い戻しが入るなど、163円台後半を中心としたレンジ内で神経質に上下した。
・ロンドン株式相場は小幅続落。トランプ関税の違法判断を受けて、貿易摩擦が世界経済を下押すとの懸念が和らいだ。投資家心理の改善で寄り付き直後は買いが入ったものの、米関税関連の報道を材料視する向きは限定的だった。公共事業やコミュニケーション・サービスセクターなどが下落し、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は続落。小高く始まったものの、他の欧州株やダウ平均などの下落につれて終盤に下げに転じた。個別ではシーメンス(2.25%安)やザランド(2.25%安)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.10%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債券高につれた。
(岩間)
ドル・円相場:1ドル=144.04円(29日15時時点比▲1.89円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.88円(▲0.20円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1376ドル(△0.0132ドル)
FTSE100種総合株価指数:8716.45(前営業日比▲9.56)
ドイツ株式指数(DAX):23933.23(▲104.96)
10年物英国債利回り:4.648%(▲0.079%)
10年物独国債利回り:2.508%(▲0.046%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月トルコ貿易収支
120.9億ドルの赤字 71.9億ドルの赤字・改
4月南アフリカ卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.5% 0.6%
(前年比) 0.5% 0.5%
南アフリカ準備銀行(SARB)、政策金利
7.25%に引き下げ 7.50%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は売り優勢。米関税政策の先行きに関しては不透明感が根強いこともあり、アジア時間に進んだドル買いの動きが巻き戻された。この日発表された米経済指標が全般にさえない結果となり、米長期金利の低下とともに一時143.97円まで本日安値を更新した。
なお、米国際貿易裁判所によるトランプ関税の一部差し止め命令について、米ホワイトハウス報道官は「司法の行き過ぎの例だ」と述べて、この問題が最高裁に持ち込まれた場合は「最高裁は米大統領に有利な判断を下さなければならない」との考えを示した。
・ユーロドルは堅調。全般にドルの売り戻しが強まった流れに沿って、2時30分過ぎには1.1384ドルまで値を上げた。NY時間にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がトランプ米大統領と会談を行ったとの報道が伝わったが、FRB議長が「政策軌道は最新のデータと見通し次第」と説明したことに対し、米大統領は「金利を引き下げないのは間違い」と従来の主張を繰り返したようだ。
・ユーロ円は神経質な値動き。15時過ぎに164.26円まで上昇する場面があったものの、その後はドル円の失速につれて163.35円まで売りに押された。売りが一巡すると163円台後半まで買い戻しが入るなど、163円台後半を中心としたレンジ内で神経質に上下した。
・ロンドン株式相場は小幅続落。トランプ関税の違法判断を受けて、貿易摩擦が世界経済を下押すとの懸念が和らいだ。投資家心理の改善で寄り付き直後は買いが入ったものの、米関税関連の報道を材料視する向きは限定的だった。公共事業やコミュニケーション・サービスセクターなどが下落し、相場の重しとなった。
・フランクフルト株式相場は続落。小高く始まったものの、他の欧州株やダウ平均などの下落につれて終盤に下げに転じた。個別ではシーメンス(2.25%安)やザランド(2.25%安)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.10%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債券高につれた。
(岩間)