欧州マーケットダイジェスト・27日 株高・金利低下・ドル高

(27日終値:28日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.31円(27日15時時点比△1.05円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.55円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1333ドル(▲0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:8778.05(前営業日比△60.08)
ドイツ株式指数(DAX):24226.49(△198.84)
10年物英国債利回り:4.666%(▲0.015%)
10年物独国債利回り:2.532%(▲0.028%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
6月独消費者信頼感指数(Gfk調査)
        ▲19.9     ▲20.8・改
5月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比)   ▲0.1%      0.6%
(前年比)    0.7%      0.8%
5月ユーロ圏消費者信頼感指数
(確定値)   ▲15.2      ▲15.2
5月ユーロ圏経済信頼感指数
         94.8      93.8・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。財務省が国債の発行計画を見直すとの観測から、アジア時間には本邦長期金利に低下圧力がかかった。欧州時間に入っても円売り・ドル買いの流れが継続。ドル売りポジションを巻き戻す動きが続いたほか、欧米株式相場が堅調に推移したことも相場を下支えした。5月米消費者信頼感指数が98.0と市場予想の87.2を大きく上回ったことを受けたドル買いも入り、一時144.45円まで値を上げた。

・ユーロドルはさえない。全般にドルの売り持ち高解消の動きが進むなか、次第に上値を切り下げた。5月仏消費者物価指数(CPI)速報値が予想を下回る結果となったほか、強い米経済指標もユーロ売り・ドル買いを促し、1時前には1.1324ドルまで下押しした。
 なお、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼主任エコノミストは「為替レートの変動の影響を検討する必要」「ECBでは誰も劇的な利下げについて検討していない」などの見解を示した。

・ユーロ円は強含み。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが優勢となった。ユーロドルがさえない動きとなった影響も受けたものの、株高を支えに総じて底堅い地合いとなり、一時163.94円まで上値を伸ばした。

・ロンドン株式相場は3営業日ぶりに反発。連休中にトランプ米大統領が欧州連合(EU)への50%関税の発動を7月9日まで延期したことが伝わり、投資家心理の改善につながった。セグロなど不動産株が買われたほか、セイジ・グループなど情報技術セクターも値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。欧米間の貿易摩擦を巡る懸念が後退するなか、この日も終日底堅い動きとなった。個別ではザランド(5.03%高)やキアゲン(2.70%高)、シーメンス・エナジー(2.59%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。米債券高につれた。

(岩間)
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