欧州マーケットダイジェスト・20日 独株最高値・金利上昇・円安

(20日終値:21日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.63円(20日15時時点比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.06円(△0.57円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1274ドル(△0.0020ドル)
FTSE100種総合株価指数:8781.12(前営業日比△81.81)
ドイツ株式指数(DAX):24036.11(△101.13)
10年物英国債利回り:4.703%(△0.039%)
10年物独国債利回り:2.606%(△0.018%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
4月独生産者物価指数(PPI)
(前月比)   ▲0.6%     ▲0.7%
3月ユーロ圏経常収支(季調済)
    509億ユーロの黒字 406億ユーロの黒字・改
3月ユーロ圏建設支出
(前月比)    0.1%    ▲1.2%・改
(前年比)   ▲1.1%    ▲0.6%・改
5月ユーロ圏消費者信頼感指数
(速報値)   ▲15.2     ▲16.6・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。円高・ドル安が進んだ東京市場の流れを引き継いで、欧州勢が円買い・ドル売りで参入。時間外の米10年債利回りが低下したことも相場の重しとなり、一時144.10円まで値を下げた。
 ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米10年債利回りが上昇に転じたことなどが相場の支援材料となり、23時前には144.97円付近まで持ち直した。独DAXが連日で史上最高値を更新するなど、欧州株相場が底堅く推移したことも相場を下支えした。

・ユーロドルは一進一退。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1278ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は失速。米長期金利が上昇に転じたことなどが相場の重しとなり、21時30分前に一時1.1224ドル付近まで売られた。ただ、東京午前に付けた日通し安値1.1218ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。2時30分過ぎには1.1275ドル付近まで持ち直した。
 なお、この日発表の5月ユーロ圏消費者信頼感速報値は▲15.2と予想の▲16.0を上回った。

・ユーロ円は底堅い動き。東京午後に一時162.42円まで値を下げたものの、欧米市場では買い戻しが優勢となった。欧州株相場や日経平均先物の上昇を背景に円売り・ユーロ買いが進み、3時前には163.15円付近まで値を上げた。

・ロンドン株式相場は4日続伸し、3月3日以来約2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。米格下げを受けた米株式市場の反応が限定的となったことから、英株にも買いが入った。BTグループやボーダフォン・グループなど電気通信サービス株が買われたほか、アングロ・アメリカンやグレンコアなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日続伸し、史上最高値を更新した。米格下げを受けた米株式市場の反応が限定的となったことで、独株にも買いが入りやすかった。個別ではフレゼニウス・メディカル・ケア(3.87%高)やRWE(3.06%高)、バイエル(2.25%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落した。米債安につれた。

(中村)
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