株式明日の戦略-3日ぶり反発も週間では下落、来週はエヌビディアの決算に要注目

 23日の日経平均は3日ぶり反発。終値は174円高の37160円。

 日経平均は3日ぶり反発。米国株が小動きであった割には強かった。ただ、前場で上げ幅を広げながらも、買いが買いを呼ぶような動きにはならなかった。前日の下げ分(313円安)も埋めきれていない。今週は5日線(37294円、23日時点)近辺では戻り売りに押されており、きょうも同水準を一時上回ったものの終値では下回った。抵抗となり続けるようだと、値持ちの良かった銘柄が売られやすくなる。来週は早々に5日線を上回ることができるかが注目される。


【来週の見通し】
 一進一退か。月曜26日の米国はメモリアルデーにより休場。国内は材料に乏しく、米国株や米長期金利、ドル円に神経質となる状況が続くだろう。米国では注目度の高い経済指標の発表がいくつかあるほか、5月開催のFOMC議事要旨の公表もあり、米長期金利の振れ幅は大きくなりやすい。また、28日にはエヌビディアが決算発表を予定しており、グローバルで半導体株の値動きが大きくなると思われる。各種材料に一喜一憂が続き、方向感が定まらないと予想する。

【今週を振り返る】 軟調となった。決算発表が一巡して手がかり難となる中、米国株の上昇一服や円高進行が日本株の重荷となった。週明け19日の日経平均は、米国株高を好感できず3桁の下落。20日は上昇したものの、高く始まった後は上げ幅を縮めた。21日は円高に対する警戒が強まり、200円を超える下落で安値引け。21日の米国ではダウ平均が800円を超える下落となっており、これを受けた22日は連日で3桁の下落となった。24日は主力株が奮起して3桁の上昇。37000円は上回って週を終えた。日経平均は週間では593円の下落となり、週足では7週ぶりに陰線を形成した。
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