欧州マーケットダイジェスト・21日 独株最高値・金利上昇・ドル安
(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(21日15時時点比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.82円(△0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1348ドル(△0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:8786.46(前営業日比△5.34)
ドイツ株式指数(DAX):24122.40(△86.29)
10年物英国債利回り:4.757%(△0.054%)
10年物独国債利回り:2.646%(△0.040%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) 1.2% 0.3%
(前年比) 3.5% 2.6%
CPIコア指数
(前年比) 3.8% 3.4%
4月英小売物価指数(RPI)
(前月比) 1.7% 0.3%
(前年比) 4.5% 3.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は戻りが鈍かった。東京午後に一時143.46円まで下落したものの、8日の安値143.45円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。18時前に144.19円付近まで持ち直した。ただ、欧州勢の本格参入後は米長期金利の上昇や時間外のダウ先物の下落を受けて、「米国資産売り」を意識したドル売りが進んだ。
「米国は米韓協議でウォン高に向けた対策を要求した」との一部報道を受けて、市場では「主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて開催が見込まれている日米財務相会談で、日本が円安是正を求められる」との思惑が拡大。円買い・ドル売りを誘った面もあった。
NY午後に入ると、米20年債入札が「低調」と受け止められ、米長期金利が大幅に上昇し、米国株相場が軟調に推移。リスク回避の円買い・ドル売りも入った。2時30分前には一時143.29円と7日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは強含み。欧米市場では米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を意識したドル売りが目立った。低調な米20年債入札を受けて、米国債や米国株が下落するとドル売りが進み、一時1.1363ドルと日通し高値を更新した。
なお、米10年債利回りは一時4.6025%前後と2月13日以来の高水準を付けたほか、米株式市場でダウ平均は一時840ドル超下落。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.34まで低下した。
・ポンドドルは一時1.3469ドルと2022年2月以来約3年3カ月ぶりの高値を更新した。4月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けた。
・ユーロ円は伸び悩み。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時163.31円と日通し高値を付けたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると上値が重くなった。21時30分過ぎには162.70円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は小幅ながら5日続伸し、3月3日以来約2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。4月英CPIの上振れが嫌気されて売りが先行したものの、下押しは限定的だった。引けにかけてはやや強含み、上げに転じた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。独長期金利の上昇や時間外のダウ先物の下落が投資家心理を冷やし、売りが先行した。ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、上げに転じた。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.26%高)やドイツテレコム(1.81%高)、コメルツ銀行(1.43%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落した。米債安につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=143.48円(21日15時時点比▲0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.82円(△0.13円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1348ドル(△0.0016ドル)
FTSE100種総合株価指数:8786.46(前営業日比△5.34)
ドイツ株式指数(DAX):24122.40(△86.29)
10年物英国債利回り:4.757%(△0.054%)
10年物独国債利回り:2.646%(△0.040%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
4月英消費者物価指数(CPI)
(前月比) 1.2% 0.3%
(前年比) 3.5% 2.6%
CPIコア指数
(前年比) 3.8% 3.4%
4月英小売物価指数(RPI)
(前月比) 1.7% 0.3%
(前年比) 4.5% 3.2%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は戻りが鈍かった。東京午後に一時143.46円まで下落したものの、8日の安値143.45円がサポートとして意識されると買い戻しが優勢に。18時前に144.19円付近まで持ち直した。ただ、欧州勢の本格参入後は米長期金利の上昇や時間外のダウ先物の下落を受けて、「米国資産売り」を意識したドル売りが進んだ。
「米国は米韓協議でウォン高に向けた対策を要求した」との一部報道を受けて、市場では「主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて開催が見込まれている日米財務相会談で、日本が円安是正を求められる」との思惑が拡大。円買い・ドル売りを誘った面もあった。
NY午後に入ると、米20年債入札が「低調」と受け止められ、米長期金利が大幅に上昇し、米国株相場が軟調に推移。リスク回避の円買い・ドル売りも入った。2時30分前には一時143.29円と7日以来の安値を更新した。
・ユーロドルは強含み。欧米市場では米国の「トリプル安(株安・債券安・通貨安)」を意識したドル売りが目立った。低調な米20年債入札を受けて、米国債や米国株が下落するとドル売りが進み、一時1.1363ドルと日通し高値を更新した。
なお、米10年債利回りは一時4.6025%前後と2月13日以来の高水準を付けたほか、米株式市場でダウ平均は一時840ドル超下落。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時99.34まで低下した。
・ポンドドルは一時1.3469ドルと2022年2月以来約3年3カ月ぶりの高値を更新した。4月英消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けた。
・ユーロ円は伸び悩み。ユーロドルの上昇につれた買いが先行すると一時163.31円と日通し高値を付けたものの、ドル円の下落につれた売りが出ると上値が重くなった。21時30分過ぎには162.70円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は小幅ながら5日続伸し、3月3日以来約2カ月半ぶりの高値で取引を終えた。4月英CPIの上振れが嫌気されて売りが先行したものの、下押しは限定的だった。引けにかけてはやや強含み、上げに転じた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われた半面、BPやシェルなどエネルギー株が売られた。
・フランクフルト株式相場は5日続伸し、史上最高値を更新した。独長期金利の上昇や時間外のダウ先物の下落が投資家心理を冷やし、売りが先行した。ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり、上げに転じた。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.26%高)やドイツテレコム(1.81%高)、コメルツ銀行(1.43%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落した。米債安につれた。
(中村)