欧州マーケットダイジェスト・26日 株高・金利低下・ドル小幅高

(26日終値:27日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=142.76円(27日15時時点比△0.25円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.47円(▲0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1380ドル(▲0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:休場
ドイツ株式指数(DAX):24027.65(前営業日比△398.07)
10年物英国債利回り:休場
10年物独国債利回り:2.560%(▲0.007%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は小高い。アジア時間の午前に約1カ月ぶりの水準まで下落すると、本日は英米市場が休場ということもあって持ち高調整や利益確定目的の円売り・ドル買いが出た。欧州株式相場や時間外の米株先物が底堅く推移したことも相場の支えとなり、22時前には143.03円付近まで上昇。もっとも、東京時間の朝方につけた高値143.08円手前で上値の重さを確認すると、その後は142.70円台まで上値を切り下げた。

・ユーロドルは小安い。欧米間の貿易摩擦が緩和するとの思惑を手掛かりにした買いが一巡し、欧州時間に入ると1.13ドル台後半までやや売りに押された。ただ、本日は英国がスプリング・バンク・ホリデー、米国がメモリアルデーの祝日で取引参加者が減少したこともあり、次第に動意は乏しくなった。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「基軸通貨としての米ドルの優位性についてさえ不確実性が存在する」「ユーロが将来、国際舞台でより大きな役割を果たす機会をもたらす可能性がある」などの見解を示したほか、ナーゲル独連銀総裁は「関税は米国経済にさらに大きな打撃を与えるだろう」などと言及した。

・ユーロ円は上値が重い。15時過ぎに162.98円まで本日高値を更新したが、その後はユーロドルの下落やドル円の伸び悩みなどに伴い、162.40円台まで上値を切り下げた。

・ロンドン株式相場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場となった。

・フランクフルト株式相場は3営業日ぶりに反発。トランプ米大統領が「欧州連合(EU)への50%関税の発動を7月9日まで延期する」と表明したことを好感した買いが入った。個別ではラインメタル(3.28%高)やシーメンス(2.99%高)などの上昇が目立ち、ポルシェ・オートモービル・ホールディング(3.26%安)などを除く38銘柄が上昇した。

・欧州債券相場は上昇。

(岩間)
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