5日香港株=もみ合いか、米景気懸念が重しも米中協議に期待

 5日の香港市場はもみ合う展開か。4日に発表された米国の5月ADP民間部門雇用者数は3万7000人増と、下方修正された前月改定値の6万人増から減少し、市場予想の11万人増を下回った。5月ISM非製造業PMIも49.9と予想の52.0を下回り、11カ月ぶりに好不況の分かれ目となる50を下回った。トランプ関税による景気悪化が懸念されている。

 一方、米中協議の進展への期待が引き続き下値を支えるだろう。米ホワイトハウスのレビット大統領報道官は3日、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と今週後半に協議すると明らかにしている。もっとも、トランプ米大統領は4日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、習近平主席との合意形成は「極めて困難」と投稿。協議が進展するかは依然不透明。また、香港時間の6日夜に米雇用統計の発表も控えており、様子見気分が広がる可能性がある。

 4日のNY市場でダウ平均は5営業日ぶりに反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株の美団(03690)、アリババ集団(09988)、テンセント(00700)が香港終値を上回った半面、国際金融株のHSBC(00005)が下回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。