2日香港株=続落して始まるか、米中貿易交渉の先行きを懸念

 週明け2日の香港市場は続落して始まるか。米国と中国の貿易交渉が難航するとの見方から買いが先行しそうだ。トランプ米大統領は5月30日、中国が米国との「合意を完全に破っている」と自身のSNSに投稿した。同日、海外から輸入する鉄鋼・アルミ製品にかける追加関税を50%に引き上げると表明した。なお、きょうは中国本土の市場が端午節で休場とあって、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株の売買が停止される。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開がありそうだ。米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は1日、関税を巡ってトランプ氏が中国の習近平国家主席と週内にも電話会談する見通しを明らかにした。

 5月30日のNY株式相場は高安まちまち。米中貿易交渉の先行き懸念が強まった半面、4月の米個人消費支出(PCE)価格指数などの経済指標を受けてインフレ懸念が後退したことが支えとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、美団(03690)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が上回って終えた。
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