29日香港株=買い先行か、米裁判所がトランプ関税は違法と判断

 29日の香港市場は買い先行か。米国際貿易裁判所が28日、トランプ米大統領が「解放の日」に公表した関税措置は大統領の権限を逸脱しているとし、違法の判断を下したことが好感されそうだ。裁判所の判断を受け、米株価指数先物は上昇している。

 ただ、週末には中国で製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表が控えており、様子見ムードが相場の重しとなりそうだ。一方、決算などを材料に個別物色の動きが予想される。きょうは石薬集団(01093)や理想汽車(02015)が四半期決算の発表を予定している。

 28日のNY株式相場は主要3指数がそろって反落。引け後のエヌビディアの決算発表を控えて様子見姿勢が強まる中、午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、トランプ関税による不確実性の高まりを理由に目先の利下げに慎重な姿勢が示されたことや、米30年債利回りが一時5.0%超まで上昇したことも重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)が香港終値を上回って引けた半面、テンセント(00700)や美団(03690)、アリババ集団(09988)が下回って引けた。
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