株式明日の戦略-前場と後場で雰囲気一変、38500円の壁を意識
10日の日経平均は3日続伸。終値は122円高の38211円。まちまちかつ小動きの米国株を受けても3桁上昇スタート。10時近辺でドル円が円安に振れると、好反応を示して上を試しにいった。38400円台に乗せて高値圏で前場を終えると、後場のスタート直後には上げ幅を400円超に拡大。ただ、節目の38500円に迫ったところでは買いが続かなくなった。しばらくもみ合った後、14時台にドル円が円高に振れたところで急失速。上げ幅を2桁に縮める場面もあったがそこでは盛り返し、3桁の上昇で取引を終えた。TOPIXは後場に一時マイナス圏に沈んだが、終値ではプラスを確保した。グロース250指数は日経平均やTOPIXとは対照的に、後場に入って一段高。1.5%高と強い動きを見せた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆0600億円。業種別では海運、精密機器、鉱業などが上昇した一方、保険、倉庫・運輸、銀行などが下落した。中期経営計画が好感されたリバーエレテック<6666.T>が買いを集めてストップ高。半面、3Q累計で営業赤字となったファーマフーズ<2929.T>が大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり673/値下がり876と、後場に入って値下がりが値上がりを上回った。ニデックやロームなどハイテク株の一角が大幅上昇。安川電機やキーエンスなどFA関連の動きが良かった。ストップ安比例配分が2日続いたアイスペースが、下落スタートから切り返して10.3%高。足元で騰勢を強めているデータセクションが一時ストップ高となり、商いも膨らんだ。リベラウェアが急騰したほか、テラドローンやブルーイノベーションがストップ高となるなど、ドローン関連が人気化した。
一方、アドバンテストは前場では全体の上昇をけん引するような動きを見せていたものの、終盤に崩れてマイナス転換。防衛大手の三菱重工、川崎重工、IHIが強めに売られた。第一生命、T&D、SOMPOなど保険株が軟調。決算が失望を誘ったミライアルが8%を超える下落となった。
日経平均は3日続伸。ただ、前場と後場では相場の雰囲気がガラッと変わった。終日プラス圏で推移しており、一度も38000円を割り込まなかった点はポジティブ。一方、高値が38495円、終値が38211円で、38500円に迫りながらもこれを超えられず、大きく押し戻された点はネガティブ。5月29日の高値が38454円、5月13日の高値が38494円で、38500円は天井感が意識される水準となっている。
11日の米国では5月消費者物価指数(CPI)の発表や10年国債の入札があり、米国の長期金利やドル円には大きな動きが出てくる可能性がある。これらを前にあすの日本株は様子見ムードが強まるだろう。日経平均が38000円を割り込んでしまうようだと、リスク回避の売りが多めに出てくる展開も想定される。その場合には、5日線(37868円、10日時点)辺りまでで売りが一巡するかどうかに注目しておきたい。
東証プライムの売買代金は概算で4兆0600億円。業種別では海運、精密機器、鉱業などが上昇した一方、保険、倉庫・運輸、銀行などが下落した。中期経営計画が好感されたリバーエレテック<6666.T>が買いを集めてストップ高。半面、3Q累計で営業赤字となったファーマフーズ<2929.T>が大幅に下落した。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり673/値下がり876と、後場に入って値下がりが値上がりを上回った。ニデックやロームなどハイテク株の一角が大幅上昇。安川電機やキーエンスなどFA関連の動きが良かった。ストップ安比例配分が2日続いたアイスペースが、下落スタートから切り返して10.3%高。足元で騰勢を強めているデータセクションが一時ストップ高となり、商いも膨らんだ。リベラウェアが急騰したほか、テラドローンやブルーイノベーションがストップ高となるなど、ドローン関連が人気化した。
一方、アドバンテストは前場では全体の上昇をけん引するような動きを見せていたものの、終盤に崩れてマイナス転換。防衛大手の三菱重工、川崎重工、IHIが強めに売られた。第一生命、T&D、SOMPOなど保険株が軟調。決算が失望を誘ったミライアルが8%を超える下落となった。
日経平均は3日続伸。ただ、前場と後場では相場の雰囲気がガラッと変わった。終日プラス圏で推移しており、一度も38000円を割り込まなかった点はポジティブ。一方、高値が38495円、終値が38211円で、38500円に迫りながらもこれを超えられず、大きく押し戻された点はネガティブ。5月29日の高値が38454円、5月13日の高値が38494円で、38500円は天井感が意識される水準となっている。
11日の米国では5月消費者物価指数(CPI)の発表や10年国債の入札があり、米国の長期金利やドル円には大きな動きが出てくる可能性がある。これらを前にあすの日本株は様子見ムードが強まるだろう。日経平均が38000円を割り込んでしまうようだと、リスク回避の売りが多めに出てくる展開も想定される。その場合には、5日線(37868円、10日時点)辺りまでで売りが一巡するかどうかに注目しておきたい。