NY株見通し-利下げ見通しを巡り5月消費者物価指数(CPI)に注目
今晩は米5月消費者物価指数(CPI)に注目。昨日は米中貿易交渉の進展が伝えられる中、台湾セミコンダクター(TSMC)の好決算を受けて半導体株が上昇したことも好感され主要3指数がそろって上昇した。ダウ平均は小幅に下落する場面もあったが、105.11ドル高(+0.25%)と反発し、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.55%高、0.63%高と、ともに3営業日続伸した。S&P500は今年2月に付けた史上最高値まで1.71%に接近した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.16ポイントから16.95ポイントに低下と、センチメントも改善した。
今晩の取引ではS&P500が最高値まで2%未満に接近したことで高値警戒感が強まることが予想されるものの、米中閣僚級貿易協議が終了し、今後、中国によるレア・アースの輸出規制や米国による半導体の輸出規制の緩和・撤廃などが期待されることが引き続き相場の支援となりそうだ。経済指標では、足もとのインフレや先行きの利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される米5月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。5月CPIは前月比+0.2%と前月から横ばいが見込まれ、前年比では+2.5%と4月の+2.3%から上昇が見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%と4月の+0.2%から上昇が見込まれ、前年比でも4月の+2.8%から5月は+2.9%に上昇が見込まれている。CPIが予想を上回る伸びとなれば関税による物価上昇懸念が相場の重しとなることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは米5月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米10年債入札、5月財政収支など。企業決算は引け後にオラクルが発表予定。(執筆:6月11日、14:00)
今晩の取引ではS&P500が最高値まで2%未満に接近したことで高値警戒感が強まることが予想されるものの、米中閣僚級貿易協議が終了し、今後、中国によるレア・アースの輸出規制や米国による半導体の輸出規制の緩和・撤廃などが期待されることが引き続き相場の支援となりそうだ。経済指標では、足もとのインフレや先行きの利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される米5月消費者物価指数(CPI)が焦点となりそうだ。5月CPIは前月比+0.2%と前月から横ばいが見込まれ、前年比では+2.5%と4月の+2.3%から上昇が見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.3%と4月の+0.2%から上昇が見込まれ、前年比でも4月の+2.8%から5月は+2.9%に上昇が見込まれている。CPIが予想を上回る伸びとなれば関税による物価上昇懸念が相場の重しとなることが警戒される。
今晩の米経済指標・イベントは米5月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米10年債入札、5月財政収支など。企業決算は引け後にオラクルが発表予定。(執筆:6月11日、14:00)