東京外国為替市場概況・17時 ドル円、下げ渋り

 12日午後の東京外国為替市場でドル円は下げ渋り。17時時点では143.87円と15時時点(143.73円)と比べて14銭程度のドル高水準だった。東京序盤からの弱い地合いが続き、15時30分過ぎには一時143.64円まで値を下げた。ただ、対ポンドや南アフリカランドでドルの買い戻しが優勢になると144円台を一時回復した。
 なお、ポンドドルは4月英国内総生産(GDP)や同英鉱工業生産が予想より弱い結果となったことで一時1.3523ドルまで下落。また、「南アフリカは米国が国際刑事裁判所(ICC)の4人の判事に制裁を科す決定を下したことに懸念を表明」との一部報道を受けて両国関係の悪化が不安視され、南アフリカランドは対ドルで17.8665ランドまで急落した。

 ユーロ円も下げ渋り。17時時点では165.83円と15時時点(165.67円)と比べて16銭程度のユーロ高水準だった。一時165.50円まで下げる場面があったが、その後は165円台後半まで反発するなど総じてドル円につれた動きとなった。

 スイスフランは買い優勢。米国務省が地域情勢の緊迫化を受け、緊急でない米政府職員にイラクからの退避を命じるなど地政学リスクが意識されるなか、イラン革命防衛隊が「いかなるシナリオにも対応する準備ができており、軍事戦略も有している」と発言すると安全資産通貨とされるフラン買いが進行。対ドルでは0.8148フラン、対円では176.60円まで上昇している。

 ユーロドルは17時時点では1.1526ドルと15時時点(1.1526ドル)とほぼ同水準だった。動きは鈍いが1.15ドル台を維持している。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:143.64円 - 144.57円
ユーロドル:1.1485ドル - 1.1532ドル
ユーロ円:165.50円 - 166.09円


(越後)
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