東京外国為替市場概況・10時 ドル円、弱含み

 12日の東京外国為替市場でドル円は弱含み。10時時点では144.04円とニューヨーク市場の終値(144.56円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。期間限定とはいえ中国からのレアアース輸入に見通しが立ったことで、トランプ米大統領が他国に対しても関税賦課について再び強気姿勢を見せたことによるリスク回避の円買いの流れが継続している。東京勢が本格的に参入する9時過ぎには一時144.35円付近まで買い戻しが入る場面もあったが、時間外の米10年債利回りが低下していることも重しになり、10時前には6日以来となる143.96円まで弱含んだ。

 ユーロドルは堅調。10時時点では1.1521ドルとニューヨーク市場の終値(1.1487ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ高水準だった。8時前に1.15ドル台を回復後は、同水準を割り込むこともなく堅調に推移し1.1527ドルまでじり高。

 ユーロ円は軟調。10時時点では165.95円とニューヨーク市場の終値(166.08円)と比べて13銭程度のユーロ安水準だった。日経平均株価が緩やかながらも下げ幅を広げていることや、ダウ先物が一時150ドル超の下げ幅を記録したことも重しになり、クロス円は総じて軟調。ユーロ円が165.86円まで下げ幅を広げたほか、リスクセンチメントの移り変わりに敏感な豪ドル円は93.64円、NZドル円は86.87円まで弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.96円 - 144.57円
ユーロドル:1.1485ドル - 1.1527ドル
ユーロ円:165.86円 - 166.09円


(松井)
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