欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、一転下落

 11日の欧州外国為替市場でドル円は一転下落。22時時点では144.71円と20時時点(145.13円)と比べて42銭程度のドル安水準だった。トランプ米大統領が「中国との取引が成立した」と発言したことを受けて一時145.46円まで上昇する場面があった。ただ、5月米消費者物価指数(CPI)は前月比が予想を下回ったほか、コア指数も前月比・前年比ともに弱い内容となったことを受けて一転下落。一時144.33円まで急落した。

 ユーロドルはしっかり。22時時点では1.1461ドルと20時時点(1.1438ドル)と比べて0.0023ドル程度のユーロ高水準だった。概ね低調な米CPIを受けて米長期金利の低下とともにドル安が進むと一時1.1489ドルまで買い上げられた。なお、米10年債利回りは4.50%付近から4.42%台まで急低下した。

 ユーロ円は22時時点では165.86円と20時時点(166.01円)と比べて15銭程度のユーロ安水準だった。米大統領の発言直後には166.29円まで年初来高値を更新したが、その後はドル円の急落につれて165円台後半まで押し戻された。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:144.33円 - 145.46円
ユーロドル:1.1405ドル - 1.1489ドル
ユーロ円:165.39円 - 166.29円


(越後)
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