NY株見通し-中東情勢や5月小売売上高などの経済指標に注目

 今晩は中東情勢や5月小売売上高に注目。昨日はイスラエルとイランの紛争が収束に向かうとの見方や、原油価格が反落したことなどで主要3指数がそろって上昇した。先週金曜日に769ドル安となったダウ平均は317.3ドル高(+0.75%)と反発し、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.94%高、1.52%高と反発した。引け後の動きではイスラエルがイランの首都テヘランに空爆を行い、国営テレビ局が爆撃された。トランプ米大統領はG7サミットの予定を切り上げ帰国したことで、中東情勢の緊迫度の高まりが意識されている。

 今晩は緊迫度が高まる中東情勢が引き続き警戒されるほか、景気動向や利下げ見通しを巡り、5月小売売上高が注目される。昨日は6月NY連銀製造業業況指数が前月分や予想を下回る悪化となったが、小売売上高も4月分の前月比+0.1%から5月は-0.7%と減少が見込まれ、弱い結果となれば景気減速懸念や景気後退懸念が強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントは5月小売売上高のほか、5月輸入物価、5月鉱工業生産、6月NAHB 住宅市場指数など。企業決算は寄り前にジャビルが発表予定。(執筆:6月17日、14:00)
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