ロンドン為替見通し=中東情勢に警戒しつつ、英中銀の金融政策に要注目か

 本日のロンドン為替市場のポンドドルは、中東情勢に関するヘッドラインや原油価格の動向を注視しながら、イングランド銀行金融政策委員会(MPC)の結果に注目する展開が予想される。

 イングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、政策金利(4.25%)の据え置きが予想されている。
 前回の会合では、5人が0.25%の利下げを支持、2人が0.50%の利下げを支持、2人が据え置きを支持と3通りに分かれており、ベイリーBOE総裁が「全ての会合がライブ」と述べていたことで、予断を許さない状況となっている。

 5月英消費者物価指数は、前年比+3.4%と予想の同比+3.3%を上回ったものの、4月の同比3.5%から伸び率が鈍化し、2-4月失業率は4.6%と前回の4.5%からやや上昇、平均賃金は前年比+5.2%と7カ月ぶりの低水準となっていた。


 中東情勢に関しては、トランプ米大統領が「イラン核開発を阻止するには戦闘が必要になる可能性」に言及して、ネタニヤフ首相に対してイラン攻撃の継続を促しつつも、米国の孤立主義と介入主義の狭間で、イラン攻撃への参加を明言していない。

 しかし、「トランプ米大統領はイラン攻撃計画を承認した」(WSJ紙報道)や「米国は近日中(in the coming days)にもイラン攻撃の可能性を検討している」と米当局者の話として一部通信社が報じており、本日も関連ヘッドラインに警戒しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1631ドル(6/12高値)
・ユーロ円:167.61円(6/17高値)
・ポンドドル:1.3632ドル(6/13高値)
・ポンド円:196.85円(6/17高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1381ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:165.91円(6/16安値)
・ポンドドル:1.3335ドル(5/20安値)
・ポンド円:193.27円(6/5安値)


(山下)
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