今日の株式見通し-堅調か 金融引き締めへの警戒が後退して米国株は大幅高

 東京市場は堅調か。米国株は上昇。ダウ平均は332ドル高の32529ドルで取引を終えた。序盤は弱かったものの、切り返して中盤以降は上げ幅を広げる展開。4-6月期GDPが2四半期連続でマイナスとなり、序盤ではこれを嫌気する売りが出てきた。しかし、利上げのペースが鈍化することを期待した買いが入り、株高の流れが強まった。弱いGDPを受けて米長期金利は急低下しており、ドル円は足元134円30銭近辺とドル安・円高に傾斜している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて40円高の27850円、ドル建てが65円高の27875円で取引を終えた。なお、引け後に決算を発表した銘柄では、アマゾン、アップルが大幅高となっている一方、インテルが大幅安となっている。

 米国株高を好感した買いが入ると予想する。きのうの東京市場では、メタの時間外の下落から米国株の下落を織り込んでいた。メタは大幅安となったものの、ナスダックは1%を超える上昇。アマゾンやアップルが時間外で上昇していることは、今晩の米国株高への期待を高める。一方、円安一服感が鮮明となっており、この点は上値を抑える要素となりそう。米国の経済指標悪化で景気敏感株も買いづらい。きのう同様に高くなれば戻り売りも出てくると思われ、米国株の動きに比べると、やや見劣りする上昇となるだろう。日経平均の予想レンジは27700円-28100円
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