ユーロドル、上値はオプションが重しになっているか

 時間外でも米債利回りが低下したことを受け、ユーロドルは一時1.0290ドル台と7月5日以来の水準まで上昇した。しかし対円と比較してドル売りが進まないのは、株価が弱いことや上値には複数のオプションがあることも要因。

 1.0295ドルに4日のNYカット、1.0300ドルには4日・5日のNYカット・オプションが見受けられる。特に雇用統計後の動きに備えた5日のNYカットはアマウントも大きいため、同水準前後は売りが出てくる可能性が高い。

 一方下値にも1.0200ドルに3日・4日・5日とそれぞれNYカットオプションがあり、1.0300ドル同様に5日カットのサイズが大きくなっている。また、今回の上昇局面でユーロロングにはそれほど傾いていないようであり、下値にはストップロスで目立ったものは今のところ置かれていない。

(松井)
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