NY為替見通し=ドル円 明日の米CPI待って調整中心の上下か
NYタイムのドル円は、135円台の重さを感じさせつつも、明日に注目指標の7月米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、ポジション調整中心の上下に終始か。特段の売買要因がなくとも調整フローで上下に振れ、底値を売り込んだり、高値を掴んでしまったりしやすいかもしれない。
CPIについては、コア指数の前年比の市場予想が+6.1%と、6月の+5.9%よりやや強めとなる以外は、軒並み6月より伸びが鈍るとの見込みのまま。一方、インフレ期待に関しては、クリーブランド連銀公表のリアルタイム予想値「CPIナウ」が、7月のインフレ率が9%付近となることを示唆しているかたわらで、NY連銀の7月調査による3年後のインフレ期待が3.2%に低下、6月の3.6%より弱く、2カ月連続で低下したことに注目する向きもある。1年後のインフレ期待も6.2%と6月の6.8%からより低かった。弱めの見方が交錯してきたことが、ドル円の戻りが鈍い一因とも考えられる。
今夜は4-6月期米非農業部門労働生産性・速報値(予想:前期比-4.7%、前期 -7.3%)や4-6月期米単位労働コスト・速報値(予想:前期比年率9.5%、前期 +12.6)が発表予定。労働市場の状況を通じて、物価動向に関連する賃金についての数字も公表される。ただ、内容的には速報性に欠けるため、流れに注目しつつも、明日のCPIへの思惑を激しく左右したり、為替の動きに強く作用したりしにくいだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは135.90円前後で推移する90日移動平均線付近。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは日足一目均衡表・雲の上限133.95円。
(関口)
CPIについては、コア指数の前年比の市場予想が+6.1%と、6月の+5.9%よりやや強めとなる以外は、軒並み6月より伸びが鈍るとの見込みのまま。一方、インフレ期待に関しては、クリーブランド連銀公表のリアルタイム予想値「CPIナウ」が、7月のインフレ率が9%付近となることを示唆しているかたわらで、NY連銀の7月調査による3年後のインフレ期待が3.2%に低下、6月の3.6%より弱く、2カ月連続で低下したことに注目する向きもある。1年後のインフレ期待も6.2%と6月の6.8%からより低かった。弱めの見方が交錯してきたことが、ドル円の戻りが鈍い一因とも考えられる。
今夜は4-6月期米非農業部門労働生産性・速報値(予想:前期比-4.7%、前期 -7.3%)や4-6月期米単位労働コスト・速報値(予想:前期比年率9.5%、前期 +12.6)が発表予定。労働市場の状況を通じて、物価動向に関連する賃金についての数字も公表される。ただ、内容的には速報性に欠けるため、流れに注目しつつも、明日のCPIへの思惑を激しく左右したり、為替の動きに強く作用したりしにくいだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは135.90円前後で推移する90日移動平均線付近。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは日足一目均衡表・雲の上限133.95円。
(関口)