NYマーケットダイジェスト・2日 株安・金利低下・ユーロ一転下落(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、7月18日以来約1カ月半ぶりの安値となった。8月米雇用統計で雇用者数は予想を上回った一方、失業率と平均時給は予想より弱い内容となったと伝わった。FRBの利上げ加速の懸念がやや和らぎ、幅広い銘柄に買いが先行した。指数は一時370ドル超上昇した。
 ただ、「ノルドストリーム1」の稼働停止が延長されると伝わると、欧州のエネルギー供給不安が高まり一転下落した。取引終盤には一時470ドル超下落した。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6日続落し、7月26日以来約1カ月ぶりの安値で取引を終えた。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。8月米雇用統計発表直後は雇用者数が予想を上回ったことを理由に売りが出たものの、すぐに買い戻しが優勢となった。失業率と平均時給が予想より弱い内容となったことから、市場では米連邦準備理事会(FRB)が利上げをさらに加速するほど強い内容ではないと受け止められた。

・原油先物相場は4日ぶりに小幅反発。石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合を5日に控えるなか、今週に大きく値を下げてきた反動による買い戻しが入った。

・金先物相場は6日ぶりに反発。昨日まで5日続落となった後だけに、米連休を控えた持ち高調整目的の買いが入った。また、外国為替市場でドル安が進んだ場面ではドル建てで取引される金の割安感を意識した買いも観測された。

(中村)
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