ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル、全面安

 28日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは大幅高。2時時点では0.9702ドルと24時時点(0.9629ドル)と比べて0.0073ドル程度のユーロ高水準だった。米10年債利回りが3.75%台まで大幅に低下したことや、株高によるユーロ円の買いなどが支えとなり0.9708ドルまで上値を伸ばし、大幅高となった。
 また、本日も市場をけん引しているポンドは対ドルで1.0876ドルまで上値を広げた。日通し安値1.0541ドルから335Pips上昇するなど、本日も大相場になっている。なお、英中銀(BOE)が「期間20年以上の普通国債を1回のオペにつき最大50億ポンド買い入れる」と発表したが、本日は10.25億ポンドしか買い入れていないと発表された。
 
 ドル円は弱含み。2時時点では144.21円と24時時点(144.58円)と比べて37銭程度のドル安水準。米金利が低下幅を広げたことでドル円も弱含んだ。米株高によりクロス円の買いで支えられる場面もあったが、欧州通貨を中心にドルが大幅に売られると、昨日安値144.06円を僅かに割り込み144.04円まで下値を広げた。

 ユーロ円は堅調。2時時点では139.92円と24時時点(139.22円)と比べて70銭程度のユーロ高水準。ダウ平均やS&P500が7営業日ぶりに大幅に反発したこともあり、リスクオンのクロス円の買いが優勢となった。ユーロ円は140.00円まで上昇し、堅調に推移している。リスク志向に敏感な豪ドル円も94.02円、NZドル円は82.36円まで買われた。
 また、勢力の強い「ハリケーン・イアン」がメキシコ湾に到達したことや、原油在庫が予想外の取り崩しになり、原油先物価格が急騰したことで産油国通貨のカナダドル円は105.78円、メキシコペソ円は7.14円まで上げ幅を拡大した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.04円 - 144.87円
ユーロドル:0.9536ドル - 0.9708ドル
ユーロ円:138.06円 - 140.00円


(松井)
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