ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ユーロドル、日通し安値更新

 27日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは弱含み。2時時点では0.9581ドルと24時時点(0.9622ドル)と比べて0.0041ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇によるドル買い・ユーロ売りと、ポンドドルが軟調な動きを見せたことで、ユーロドルは0.9569ドルまで弱含み日通し安値を更新した。昨日に付けた2002年以来の安値0.9554ドルを割り込めるかに注目が集まっている。

 ポンドドルは下落。英国の財政悪化不安が高まっていることで、英30年物国債利回りが2002年以来の水準まで上昇するなど、英債は大きく売られ債券利回りは軒並み上昇した。ポンドドルは、欧州引け後には米債利回りが上昇したことによるドル買いも出たことで1.0661ドル付近まで下落した。
 また、米金利上昇により一時は400ドル近く上昇したダウ平均が200ドル超下げるなど、米株式相場が軟調に推移するとリスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨は売られ、豪ドル/ドルは0.6414ドル、NZドル/ドルは0.5625ドル、豪ドル円は92.91円まで日通し安値を更新。NZドル円も81円半ばで上値が重い。
 
 ドル円は堅調。2時時点では144.81円と24時時点(144.70円)と比べて11銭程度のドル高水準。一時144.50円台まで下押しする場面もあったが、米長期金利が上昇過程をたどっていることでドル円は2時前には144.86円まで上値を広げ堅調推移。昨日は日本時間2時に発表された米2年債利回りの入札が低調だったことで、米金利上昇に連れてドルが買われたが、本日も5年債の入札の結果発表前にドル買いを仕掛けた市場参加者もいたようだ。

 ユーロ円は軟調。2時時点では138.74円と24時時点(139.23円)と比べて49銭程度のユーロ安水準。大幅に反発して始まった米株が、一転マイナス圏に入るとリスク回避的な動きが進みユーロ円は軟調な動き。2時前にはユーロドルの下げ幅が大きくなったことで、138.61円まで下がり日通し安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.06円 - 144.86円
ユーロドル:0.9569ドル - 0.9671ドル
ユーロ円:138.61円 - 139.55円

(松井)
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