30日香港株=続落か、米長期金利の上昇を嫌気 国慶節前に手じまい売りも

 30日の香港市場は反落して始まるか。29日のNY市場で長期金利が再び上昇し、主要3株価指数がそろって下落したことで、香港市場でもリスク回避の動きが広がるだろう。中国の国慶節(10月1日)を前に持ち高を整理する動きも相場を押し下げそうだ。本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き取引」は29日から停止している。

 もっとも、ハンセン指数は約11年ぶりの安値圏にあるだけに、売り一巡後は下値が堅い展開が予想される。中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行保険監督管理委員会が前日、一定の条件を満たす都市に住宅ローン金利の下限規制の段階的な緩和を認めると通知したことを受け、関連銘柄に買いが入りそうだ。きょう寄り付き後に発表される9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)も注目の材料。

 29日のNY株式相場は、長期金利上昇が嫌気されて大幅反落。前日は英中銀が金融市場安定のために英国債を購入するとし、英債や米債の利回りが低下したが、この日は米10年債利回りが前日の3.70%台から3.78%に再び上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)や英金融大手HSBC(00005)が香港終値を上回った半面、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って終えた。
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