28日香港株=反落して始まるか、世界景気不安と米長期金利の上昇が重荷

 28日の香港市場は反落して始まるか。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて利上げを続ける方針を崩さず、主要国の金融政策スタンスが一斉に引き締めに傾いて世界景気の後退につながるとの懸念から売りが出そうだ。米長期金利が高水準で推移するなか、香港などの新興国市場からの資金流出に対する警戒感も根強い。指標となる米10年債利回りは、27日のNY市場で一時2010年4月以来となる4%近くまで上昇した。

 もっとも、ハンセン指数は約10年10カ月ぶり安値圏にあるだけに、割安感に注目した買いが下値を支える展開がありそうだ。中国共産党大会の開幕を10月16日に控え、中国当局が株式相場の安定を図るとの観測が浮上しており、中国本土市場の上昇に香港市場がつれ高する可能性がある。

 27日のNY株式相場は、ダウ平均が6日続落して年初来安値を3営業日連続で更新した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.25%高と6日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は下げが目立ち、大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)などが香港終値を下回って終えた。
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