26日香港株=軟調か、米株安や地政学的リスクを嫌気 買い戻しも

 週明け26日の香港市場は軟調か。23日のNY株式相場は大幅に4日続落。高金利政策の長期化による景気後退(リセッション)懸念が強まる中、金利の上昇や、ドル高進行に加え、ゴールドマン・サックスが年末のS&P500の見通しを現在から4%以上低い水準に引き下げたことも売り材料となった。ダウ平均は年初来安値を更新し、終値で6月以来の30000米ドル割れとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を130ポイント超下回って寄り付くことになる。

 一方、ウクライナ東部・南部の4州では23-27日にロシアへの編入を問う住民投票が実施されており、ロシア連邦議会が29日にも採択する見通しで、地政学的リスクの高まりが嫌気されそうだ。また、米国では29日に8月の個人所得・個人消費支出が発表される予定で、金融政策をにらんで神経質な展開となる可能性もある。

 ただ、ハンセン指数は23日まで3日続落し、終値ベースで心理的節目の18000ポイントを割り込み、2011年11月25日以来ほぼ10年10カ月ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも期待できそうだ。
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