14日香港株=続落か、米FRBの金融引き締め強化を警戒

 14日の香港市場は続落か。米国の8月の消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を上回ったことで13日の米金融市場は株安、長期金利上昇で反応した。香港市場でも、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め強化を警戒する投資家が運用リスク回避の売りを出すと予想する。20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%の大幅利上げが確実視されていたが、インフレ抑制に向けて1.00%の利上げの可能性も意識されるだろう。

 中国と米国の対立が激化するリスクも投資家心理を悪化させそうだ。ロイター通信は13日、消息筋の話として「米政府は中国による台湾侵攻を阻止する手段として対中制裁を検討する。台湾は欧州連合(EU)に同様の措置を求めている」と報じた。一方、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が15日にウズベキスタンで会談すると伝わった。台湾情勢やロシアのウクライナ侵攻が議題になるとみられる。

 13日のNY株式相場は主要3指数がそろって5日ぶりに急反落した。ダウ平均の下落幅は2020年6月以来の大きさだった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を下回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。