28日香港株=反発か、FRB議長発言と米株高を好感

 28日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで反発か。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受け、積極的な金融引き締め継続や景気後退(リセッション)への過度な警戒感が後退するだろう。27日のFOMCでは市場予想通り政策金利が0.75%引き上げられ、インフレ抑制を優先するFRBの姿勢が改めて明らかになった。ただ、パウエル氏はFOMC後の会見で、金融引き締めが景気に及ぼす影響に留意し、利上げペースを緩める可能性を示唆した。

 ハンセン指数は前日、下値支持線として意識される10日移動平均を小幅に割り込んで終えており、自律反発狙いの買いが入りやすい状況。決算発表や業績見通しなどを手掛かりとする個別物色が相場を押し上げそうだ。きょうはハンセン指数構成銘柄の恒隆地産(00101)が2022年6月中間決算を発表する。

 27日のNY株式相場は大幅反発。ダウ平均はパウエル氏の会見後に574米ドル高まで上昇し、436.05米ドル高(+1.37%)で終えた。ハイテク株主体のナスダック総合は4.06%高と4営業日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)、中国インターネット・サービス大手のテンセント(00700)、保険大手の中国平安保険(02318)が香港終値を上回った半面、香港コングロマリットの長江和記実業(00001)と新世界発展(00017)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って終えた。
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