27日香港株=反落して始まるか、パウエルFRB議長会見を前に持ち高調整

 27日の香港市場は反落して始まるか。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後に開く記者会見を日本時間28日未明に控え、持ち高調整の売りが出て相場の重荷となりそうだ。米国で景気悪化の懸念が強まる中、パウエル議長の今後の利上げペースに関する発言を見極めたいとのムードが広がるだろう。

 前日の香港市場では中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)や中国本土系の不動産株が買われ、ハンセン指数を押し上げたものの、きょうは心理的節目の21000ポイントが上値抵抗として意識されそうだ。決算発表や業績見通しを材料とする個別物色が中心の展開が予想される。ハンセン指数構成銘柄のバドワイザーAPAC(01876)がきょう、2022年6月中間決算を発表する予定。

 26日のNY株式相場は、ダウ平均が反落。米小売り大手のウォルマートが物価高騰の影響を理由に利益見通しを引き下げたことで消費関連株が幅広く売られた。ハイテク株主体のナスダック総合も3日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。アリババ集団や中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)などが香港終値を下回って引けた。
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